女性向けアダルトグッズは市民権を得られたのか?


大丸梅田店に今月22日、女性向けアダルトグッズ「iroha(イロハ)」の期間限定ショップがオープンした。百貨店が同ブランドの製品を扱うのは初めて。賛否両論がありそうだが、出店の背景には、セックスレスや不妊の夫婦が増え、少子化が社会問題になる中、「夫婦の愛をないがしろにしないでほしい」という大丸梅田店の真剣な思いがあった。

同店5階の女性向けフロア「うふふガールズ」エスカレーター横の特設会場。白木の縦格子に囲まれ、入り口にくすみピンクののれんがかけられた和モダンな空間に、男女が入っていく。縦格子の隙間から、店内の様子は少し透けてみえるが、中にいる人が誰なのかは分からない。

百貨店への出店は前例がないだけに、どれだけの来客があるか予測不可能だったが、初日だけで60人が入店。24人が34点を購入し、売り上げは約10万円にのぼった。「思った以上の反響。ターゲットの20~30代だけでなく、さまざまな年代の方が来店し、ご夫婦も来られました」。工藤さんは手応えを感じている。

イロハを展開するTENGA(テンガ)の広報担当、工藤まおりさん(26)は「女性はアダルトショップには入りにくく、ウェブサイトで買う人が多い。実際に触ってみてほしいのですが、女性の入りやすい店に置かせてもらうチャンスがこれまでありませんでした」と話す。

「女性向けアダルトグッズは市民権を得られたのか?」という記事タイトルであるが、軽く私見を述べさせていただく。

筆者が子供自分の頃、いわゆる「性」にまつわる話を公に話すのはタブーだったような気がする。最近ではアダルトグッズという呼ばれ方をするが、当時は「大人のおもちゃ」という言い方しかなかっのではないだろうか?

もちろん、子供時代にはその存在についてはなんとなく知っていたものの、実物を見たことなんてもちろんなかった。そもそもどのような店に行けば売ってるかということすら知らなかった。。。

1987年、大学進学で上京して、新宿歌舞伎町あたりの繁華街デビューを果たした頃から実際にアダルトグッズを売っているお店の存在に気づいた。

当時は「いかにも」という感じのお店の外観であったり、看板であったりだったことを記憶している。

興味本位で入店したことはあるが、女性の姿なんて、もちろんのこと皆無であった。
そして時が流れ、「性」にまつわる話を公にすることが必ずしもタブー視されなくなる。それは女性向けのサービス(雑誌等のメディア含む)とて同様だ。「an・an」のセックス特集なぞはその先陣を切った存在と言ってよいだろう。

そして昨今では一部の雑誌でアダルトグッズを付録に付けたりということも行われている状況である。

それ以外のことに目を向けると、やはりインターネット通販の発達がアダルトグッズの普及に大いに役立っていることは間違いない。

男性でも堂々とアダルトショップに入店して、アダルトグッズを買うというのはこっ恥ずかしいものである。。。(^_^; それがましてや女性、それも若い女性が入店となると、相当に難しいだろう。

しかしインターネットショッピングであれば誰にも見られずに購入が可能である。
また商品配達時の配達元の名称をアダルトグッズを連想させないような配達元名称にしたり、クレジット決済時の相手先名も同様にアダルトグッズを連想させないようような相手先名にするなどの配慮をしているショップサイトがほとんどである。

そのような流れの中で、多くの女性がアダルトグッズを手に入れるようになり、ガールズトーク内でも話題になったりするケースも増えたりということで、徐々に徐々に女性向けアダルトグッズの認知度が上がり、気恥ずかしさも薄れていったということが言えるのではないだろうか?

そして等々、大手百貨店のひとつである大丸大阪店などもアダルトグッズ店をテナントとして抱えるような時代になってしまった。

このような背景を考えると、まだ、完全に市民権を得たとはいい難いが、アダルトグッズも徐々に市民権を得だしていると言ってもよいのではないだろうか。。。


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